お子様が突然吐いてしまうと、保護者の方は「救急にかかるべき?」「家でどう対応すればいい?」と焦ってしまいますよね。
今回は、薬剤師が解説する医療情報を分かりやすくまとめました。いざという時に落ち着いて対応できるよう、「病院に行く目安」「自宅での応急処置」「受診時に伝えること」の3つのポイントを押さえておきましょう。
病院に行くべき?受診・救急の判断基準
子供が吐いた時、まずは受診の緊急度を確かめましょう。
🚨 夜間・休日でも「救急受診」または「直ちに受診」すべき症状
以下の症状が1つでも当てはまる場合は、夜間・休日であれば救急外来、平日日中であれば直ちにクリニックを受診してください(動画で確認)。
- 何度も連続して吐いている
- 吐いたものに血や緑色(胆汁)が混ざっている
- ひきつけ(痙攣)を起こしている
- 意識がぼんやりしている、呼びかけへの反応が悪い
- 強い頭痛や激しい腹痛を訴えている
- 高熱が出ている
- 「ギャー」というような激しい泣き方をしている
- 長時間おしっこが出ていない(脱水のサイン)
- 便に血が混じっている(血便)
🟢 平日の診察時間に受診で大丈夫なケース
吐いてしまっても、以下のように全身の状態が良い場合は、平日の日中に小児科等のクリニックを受診すれば問題ありません(動画で確認)。
- 吐いた後に食欲があり、水分も摂れている
- 下痢や発熱がなく、元気がある
お家で様子を見る時の適切な応急処置
すぐ受診する必要がない場合や、受診前のお家でのケア手順です(動画で確認)。
- 体を横向きにして寝かせる 吐いたものが気管に入って詰まる(誤嚥・窒息)のを防ぐため、顔や体を横向きにしましょう。
- うがいをする うがいができる年齢のお子様であれば、口の中をゆすがせて清潔に保ちます。
- 嘔吐が治まるまで飲食は控える 吐き気が強いうちに無理に水分や食べ物を与えると、再び嘔吐を誘発したり気道を詰まらせたりする危険があります。まずは落ち着くまで様子を見ましょう。
- 吐き気が落ち着いたら少しずつ水分補給 吐き気が治まったら、水や経口補水液・イオン飲料を少量ずつ飲ませます。飲んだ後も気分が悪くならなければ、そのまま経過を観察して大丈夫です。
※経過観察中に症状が急変した場合は、迷わず受診してください。
病院(問診)で医師に伝えるべきこと
病院を受診した際、スムーズで正確な診察を受けるために以下のポイントを観察・メモしておきましょう(動画で確認)。
- 何回くらい吐いたか? 失われた水分量や重症度を判断するための大切な情報です。
- どのようなものを吐いたか? 嘔吐物の色、匂い、固形物の残り具合などから、原因や消化管の状態を推察します。
- おしっこの回数・色・匂いはどうか? 一見関係なさそうに見えますが、脱水症状や感染症の進行度を確かめるために重要です。
- 発熱や下痢など、他の症状はあるか? 全身症状を把握することで、病気の原因(ノロ・ロタなどの感染性胃腸炎等)を特定しやすくなります。
まとめ
お子様の嘔吐は保護者にとって非常に心配な症状ですが、まずは「横向きに寝かせる」「嘔吐直後は飲食を控える」といった基本的なケアを行い、顔色や意識状態・おしっこの回数を観察することが大切です。
「何度も吐く」「意識が朦朧としている」「緑色のものを吐いた」などのサインが見られたら、躊躇せず医療機関にご相談ください。
参考動画一覧(このみ薬局みくりや店)



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